含まれる栄養素と働き
カルシウム、鉄などの栄養素、大豆イソフラボンなどの機能性成分が含まれています[1,2,3]。
おからパウダーの栄養素一覧
代表的な栄養素とその働き[4]
食物繊維
腸内細菌のエサになり、腸内環境を整える働きがあります。加えて、欧米の研究において1日24g以上摂ることで心筋梗塞、脳卒中、2型糖尿病、胃がん、大腸がんなど様々な疾患のリスクを下げることが明らかになりつつあります。食物繊維は難消化性成分であることから、食物繊維が豊富な食品は低カロリーで満腹感を得やすいことから、ダイエットもサポートしてくれます。肥満、生活習慣病の予防など私たちの健康に役立つ重要な働きを持つ栄養素です。
日本人の食物繊維の摂取量は低い傾向にあります。厚生労働省によると現在の目標量(18〜64歳成人女性は18g以上、男性は21g以上)に対して、20代〜40代では16〜17gと目標量を下回っており、日本人は平均的に食物繊維が不足しがちです[4,5]。乾燥おから大さじ1(6g)に含まれる食物繊維の量は2.6g[1]。毎日のお食事に大さじ1以上を追加することで目標量を達成しやすくなります。 生活習慣病の予防のためには、1日24g以上を目指したいことをふまえると、乾燥おからを毎回のお食事に少しずつプラスしてみてはいかがでしょうか。
乾燥おから大さじ1でとれる食物繊維(2.6g)は
たんぱく質
筋肉、臓器、肌や髪、爪など、体を作るもととなる働きや、酵素やホルモンとして代謝を調節する働き、エネルギー源になる働きなど、私たちの体において幅広い役割を担っています。免疫細胞の材料にもなるため、不足すると免疫機能の低下に繋がる恐れもあるため、十分な量をとる必要があります。ただし、とりすぎると腎臓に悪影響を及ぼすため、サプリメント、栄養補助食品などでとりすぎないよう注意が必要です。
カリウム
ナトリウムを排出する働きがあり、高血圧、脳卒中の予防や浮腫(むくみ)対策に役立ちます。日本人は特にナトリウム(食塩)をとりすぎている傾向があるため、一般的には(高齢者など腎機能障害や糖尿病に伴う高カリウム血症に注意する必要がある場合を除き)積極的にとりたい栄養素の1つであると考えられています。
カルシウム
骨や歯の主要な構成成分となるだけでなく、筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進などに関与する働きがあります。日本人が平均的に不足しがちな栄養素の1つであり、欠乏すると骨粗鬆症のリスクが高まるなどの悪影響が生じるため、積極的にとる必要があります。
鉄
血液中で酸素を運搬するヘモグロビンや各種酵素を構成する働きがあり、不足すると貧血(鉄欠乏性貧血)を引き起こす原因になります。鉄欠乏性貧血になると、集中力の低下、頭痛、食欲不振、筋力低下、疲労感といった症状を起こすことも。特に女性は鉄の必要量が多いため、意識を向けて積極的にとりたい栄養素です。
代表的な機能性成分とその働き
大豆イソフラボン[3,10]
大豆イソフラボンは、その化学構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ており、エストロゲン受容体に結合することから、女性ホルモンのような働きを発揮するとされています。大豆イソフラボン配糖体はそのままではエストロゲン受容体に結合しませんが、体内で腸内細菌の働きにより大豆イソフラボンアグリコンに変化することで作用を現します。具体的には、骨粗しょう症の予防や更年期障害の軽減等に有用と言われています。
*大豆イソフラボンとエストロゲンについては「エクオール」に関する内容もご覧ください。
https://hc-sys.com/service/equol/
(株式会社ヘルスケアシステムズ)
植物スレロール[3]
腸でのコレステロールの吸収を抑え、血清コレステロール値を減少させることから、脂質の代謝を改善し、動脈硬化を抑制する機能性が報告されています。