おからパウダーの豆知識
どうやって作られているの?安全面は大丈夫?
そんなアレコレにお答えします。
おからとは?
おからの元は「畑の肉」と呼ばれるほど栄養豊富な大豆です。大豆から豆乳を絞った残りがおからなのですが、「絞りかす?」とあなどることなかれ。健康・美容の注目成分が含まれている、まさに“おたから食材”なのです。
おからパウダーってなに?
「生おから」を高温で瞬時に乾燥させたものが「おからパウダー」。生より保存性がよく、好きな時に好きな分だけ、サッと使えるのが魅力です。
\生より栄養◎/
100gあたりの栄養素の量は、生よりパウダータイプのほうがUP! 生おからの水分を取り除くことで、食物繊維、たんぱく質、カルシウムの量は約4倍に凝縮されています。
4月8日はおからの日
4月は別名『卯月』。「卯の花が咲く月」が転じて、『卯月(”卯の花月”の略称)』と呼ぶようになったという説があります。そして、卯の花と言えば「おから(雪花菜)」の別名。4月8日に行われる「花まつり(灌仏会・お釈迦様のお誕生日をお祝いする行事)」では、家々に卯の花を飾ってお釈迦様のお誕生日を祝う風習が今も全国各地に残っています。
そこで日本乾燥おから協会では、毎年4月8日を『おからの日』とすることを正式決定。
一般社団法人日本記念日協会へ、記念日登録をしました。
おすすめの過ごし方
「卯の花」とご縁の深いお釈迦様の誕生日である4月8日。新年度・新生活が始まる時期に健康食材「おから」を食べることで、慣れない新生活での体調管理と1年間の無病息災をお祈りしましょう。そして、食べ物のありがたみや日本古来の「もったいない」心を思い起こす……そんな日にしませんか?
おからの名前とエピソード
おからという呼び方は、豆腐の殻に御をつけた女房言葉が語源とされています。おから料理は「卯の花(うのはな)」「雪花菜(せっかさい)」「きらず」とも呼ばれます。その白くふわふわした見た目が、ウツギ(空木)に咲く「卯の花」に似ていることから名付けられました。「雪花菜」はウツギの別称です。また、包丁で切らなくても調理できることから「きらず」とも呼ばれ、「来月も変わりなく、縁が切れませんように」とゲンを担いで毎月月末に食べる風習も生まれました。
出典:『おからパウダーで簡単おいしい! おからのおかず-毎日の、楽して健康・きれい習慣!』(学研プラス/刊)
おからヒストリー
おからの元は大豆。大豆といえば、昔から長寿大国ニッポンを支えてきた食材です。 おからパウダーが生まれたきっかけも含め、その歩みを紐解いてみましょう。
花咲いたのはお江戸の時代
おからは江戸時代に多彩な料理が考案され、庶民に重宝されてきました。というのも、おからはお豆腐の副産物。そのお豆腐が庶民に広がったのが江戸時代だからです。
(お豆腐は、奈良時代に中国から伝わったとされています)
江戸時代の多くの料理本に登場
安くて腹持ちがよく体も温まる食材として愛されるようになったおから。当時の料理本には、いり煮や汁ものなどの定番から、焼きもの、飯もの、甘味まで掲載されていました。
戦時中は節約メニューの救世主
第二次世界大戦中の食糧難では、安くて栄養価の高いおからが節約・節米メニューの救世主に。婦人雑誌もおからの活用レシピを紹介。おからの配給日は長蛇の列ができたそうです。
戦後は徐々に出番が減少
戦争が終わると、日本の食糧事情は豊かになっていきました。それにつれ、おからは「昔のもの」「おいしくないもの」と感じる人が増え、食卓やお弁当で見ることが減っていきました。
ヘルシー志向の時代に再注目
健康や美容に関心が高まったことでおからの良さが見直され、消費量や需要が向上。けれども豆腐製造が近代化によって大量生産となり、おからの排出量も大幅に増加。
”おたから”なのに大量廃棄!?
生おからは日持ちしにくいため、再利用できる割合はわずか。そのため、ある裁判により産業廃棄物として認定される事件も起こり、多くを処分せざるを得ませんでした。
そこでおからパウダーが誕生!
「歯がゆい状況をなんとかしたい」と立ち上がった豆腐業界。乾燥させて保存期間が延びれば廃棄が減らせるため、研究開発に着手。かくしておからパウダーはデビューしました。
おからパウダーブーム到来
いつでも誰でも簡単に使える「おからパウダー」は、健康と美容に良いことづくめでお財布にも優しいため、スーパーの人気者に!その後、普段使いの食材として定着しました。
安心安全について
一般社団法人日本乾燥おから協会では、会員企業の製品に対して品質の自主基準を設けています。またその品質を守るために検査を年1回行なっています。